「納涼」
最近先輩である知人が接骨院に通い始め、(よくテレビで「ボキ
ボキッ!」と大袈裟な音をたてている例のやつね)色々話をして
くれる。足の長さが揃ってないから体の左右のバランスが崩れ
、寝ても疲れが取れないとか、幾らマッサージを受けても肩のコ
リがひかないとか、仕舞いにはそのストレスで頭痛持ちになって
しまうのだ〜!と声高らかに、俺の不安を煽るものだから、その
場では鼻で笑いながら「んなこたぁないでしょ」適当に返事をし
ておくのだけれども、毎日寝る前にはストレッチをするようにし
ている。
このような事もあり接骨院に興味を持ちだしたのだが、如何せん
一人で、頭にスカーフを巻いているであろうオヤジに、ボキボキ
やられるのは流石に腰が引けるので、渋谷のスタジオ練習帰りに、
山手線のホームで牛尾を誘ってみた。
「牛尾、俺らドラムとかギターとか弾くから尚更やろ、体固まっ
とるよ。接骨院や!接骨院!」 (接骨商法)
すると、想いもよらない好反応が返ってきた。「いいっすねえ接
骨院」と、自分の肩を揉みながら、微笑むあいつの顔には、完全
に接骨症候群特有の表情があらわれていた。
もうじき牛尾もストレッチを始める頃だろう。
そして次は貴方が誘われるかも知れない。
「接骨院いこうよ」と